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Novel
2015.02.28 Saturday

こんにちは!町田です。

この間映画みました。

「アメリカンスナイパー」

アルカイダの時のイラクに

アメリカが派兵した話でした。

感想は、戦争はしたくないな

というものでした。

暴力が生み出す歪みを

描いていたと思います。



今回も過去の小説のリバイバルです。

前後のストーリーがないと

解りづらいとは思いますが

こーゆうのすきなんです。



小さい頃、じいちゃんがお釈迦様の弟子の話を聞かせてくれたことがあった。

弟子の一人に茗荷(みょうが)という名前のものがいた。頭が悪くてのろまで、

簡単な経典の文句ひとつ満足に覚えられなかった。それでほかの弟子に馬鹿

にされていた。ある日お釈迦さまが彼に言った。「よう、茗荷、お前頭わるいから、

経典もう覚えなくていい。そのかわりずっと玄関の土間に座ってみんなの靴を

磨いてな」とか。茗荷は素直だったので、「ふざけんじゃねえや、お釈迦。てめえ

のケツでもなめてろ」とは言わなかった。それから10年も20年も言われたとおり

みんなの靴をせっせと磨き続けた。そしてある日ぽんと悟りを開き、お釈迦様の

弟子たちの中でももっとも優れた人物の一人になった━━━というような話だった

と星野青年は記憶していた。青年がその話をよく覚えていたのは、10年も20年も

みんなの靴を磨き続ける人生なんてどう考えてもクソみたいだと思ったからだった。

そんなの冗談じゃないぜと。しかし今思い返すと、その話は彼の心にべつの響き

方をした。「人生なんてどう転んでもクソみたいなものなんだ」と青年は思った。

小さいときはそれを知らなかっただけなのだ。


その通りだと思いませんか?